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インタビュー4

レイジ 「やりたい音楽をやって下さい」。

コウキ 「楽しんでやってるような感じがしません」とかね。

ハマ それはね、言い過ぎなんだよね。

(一同爆)

ハマ でもありました、ホントにいろいろ。いまここまでSNSが身近だから直接届くものも一杯ありましたし。シングルを出した当初は今よりもっとやんわりと曲の事について俺らも喋ってましたけど。でも、そういう声があったからこそ『Let It V』の様な作品を出そうと思ったし、今回のアルバム・インタビューではこういう話をしようと。種明かしじゃないけど。そういう「俺らに対する不安な声が無かったら逆にどうなっていたんだろう?」というのもありますしね。「今までやってきたことは何だったんだろう?」って。

―なるほどね。で、前作『OKAMOTO’S』から楽曲が大きくメロディー重視になってきたと思うんやけど。

ショウ 以前は楽器のフレーズやセッションしてる要素で引っ張っていた曲も多かったのですが、歌がいいから良くない?弾き語りで聴いてもいい曲だねと思えるものをバンドでやるという方向に今は変わってきてますね。

コウキ アルバムを作るときに候補曲が一杯あって。メロディーが凄く立っているもの、シングルに近いもの、昔のOKAMOTO’Sを感じさせるものだったり、いろいろあって。そのときはまだアルバムのヴィジョンも見えていない頃で。そういう段階で、「みんなどの曲を選ぶんだろう?」って思っていたら、自然とメロディーが立っていて弾き語りでもいけるよねと思える曲をみんなが選んでいって。やっぱりそこが一番審査基準としてウエイトを占めてるということは、意外といえば意外だったし。やっぱりそうなんだと思えたところもあるし。だから、メロディー重視なのは確実にそうですね。

レイジ 僕はだいぶ意識を変えましたね。いかにシンプルにするか。昔だったら叩きまくってましたけどね。サビでもライドやクラッシュシンバルにいかずにハイハットでキープしたり、これまで全然やってこなかった演奏パターンをたくさん取り入れてやってみました。とにかく歌を意識しましたね、レコーディングの時も。ウルさ過ぎない、イクとこはイクけど。“シンプルに演奏する”ということを裏テーマとしてましたね、個人的には。

ハマ 3rdアルバム『欲望』(2011.09.07リリース)くらいから、ショウの歌に対して意見し始めて。『OKAMOTO’S』からはだいぶ言うようになったんですけど。メロディーがいいとそれの間に入るフレーズや、フィルなども逆に浮いてしまうんですよね。勢いだけでやっているとミスしても雰囲気的に良かったりするのですが、隙間があったりメロディーがはっきりしていると、弾き方次第では全体の印象が崩れる。俺はもっと花を添えるフレーズ、音作りですかね。同じベースで、同じアンプでずっと弾いていて、『OKAMOTO’S』からいろんなアンプを使ってみたり。それは2013年、個人的にいろんな外仕事をした効果もあって。ここはこうした方がいいというヴァリエーションが出てきたのでそれを活かせればいいなと思って。ショウの主旋で歌っているものに対して、いかに後ろで鳴っていてカッコいいか。OKAMOTO’ SのテイストとしていままでにあったUK、ガレージロック、ロックの様な要素を持つものからだんだん、ポップスだったりモータウンの要素を取り入れ始めて。ちょっとソウルミュージックの様なアプローチ、もうちょっとリズムが際立つ感じ。だから今回音を録るということに凄く神経を使ったし、ミックスも今までに比べて音が凄く抜けて聞こえるんですけど。ポップスとしての音のバランスみたいなものはしっくり来ていると思いますね。